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売られている家具転倒防止具が合わないとき、大丈夫か不安なときは、自分で考え、工夫してみましょう。

作りかた日曜大工でできる家具転倒防止具

アジャスターボルトを使ったジャッキの作りかた

ホームセンター:・角材 38*63*1820mm 約¥500
 で買うもの  ・アジャスターボルト M10*50 座付きナット共約¥500*2
        ・木ネジ M4*20   ・ノンスリップシート1枚 ¥700
使用工具:電動ドリル、木工用キリ15mm、ノコ、+ドライバー
ケ書き:角材に10cm間隔でカット線を入れ真ん中に座付きナットの穴をなぞる
穴あけ:下に木材を敷いて穴をあける。なるべく垂直に。四隅は2mm下穴のみ。
10cm間隔にカットする。
座付きナットを台座に木ネジでしっかり止める。
アジャスターボルト:・回り止めナットを中間まで入れる
          ・ボルト先端15mmを赤く塗る。これは後で高さ調整をす           るとき、これ以上抜き出すと危険という表示。サインペ           ン、クレヨン、口紅などでもかまわない。
組み立て:台座に半分くらいボルトを入れる。シートを台座にあわせて切る。
適応隙間、バリエーション
・写真のものは大体10cmくらいの隙間用のものになる。
 アジャスターボルト10cmのものを使えば隙間15cm用が出来る。
 台座を厚いものにすれば20cmまで可能。
・普通の家庭のタンスならM10タイプで奥側両端に各1ケ。重量のある書棚なら
 M12タイプをつけます。
・台座の下にはノンスリップシートを敷く。これはカーペットのズレ止めなどに 使われているもので、木、フローリング、畳にも滑らないでよく効く。

角材を斜めに切ってくさびをつくる

ケ書き:幅63mmの面を上にして、長さ10cm*5ケの線を引く。       
    上右端5mmより左下端5mmへ斜めの線を引く。長い物差しが無けれ     ば、タコ糸を醤油に浸してピンでとめ、指ではじいてもいい。10分の     1の勾配のくさびの形が描けたら各分割の小~大へ1~5の番号をふる。 
ノコで挽く:ノコで斜めに切ってゆく。うんと寝かせて引くと真っ直ぐ切れる。
      終点まで行ったら、持ち替えて5分割する。ささくれをナイフでとる
作業時間:用意と線引きに15分、ノコで切るのに15分、合計30分位。

組み立てー適応すきまーバリエーション

・隙間にちょうど合うような組み合わせを2セット選ぶ。(番号で見て同じもの)
・ジャッキの入らない2~10cm位のすきまに使いやすい。下にシートを敷く。
 さらに下に角材を重ねれば20cm位まで可能。但し合わせ面にはシートが必要
・以前には古本を重ねて突っ込んでよしとしたが、一週間してさわってみたらス ルッとぬけた。重ねた本はかさが減って役に立たなかったのでこれに変えた。 地震の前に気が付いてよかった。

発泡スチロールクサビ
       
*2015年1月追記
 軽い50kg位までの家具なら角材の替りに発泡スチロールブロックで作ったクサビでもかまわない。
 100均の10*20*5cmのブロックにはめ込む隙間寸法とその真ん中に1/10勾配の線を引き、のこで切る。
 もろい材料なので5cm巾の面を透明梱包用ガムテープでぐるりと巻く。
 上下にノンスリップシートを敷いて隙間にセットし、上側のシートには霧吹きで水を吹いてから指で押し込む。


スタイロフォームのクサビ
      
*2016年1月追記
 100kg位程度の家具の場合は発泡スチロールの2倍の強度のあるスタイロフォームを使う。
 厚さ10cmの素材(定尺90cm*182cm)を10cm角にカットし、それに、はめ込む隙間寸法とその真ん中に1/10勾配 の線を引き、のこで切る。上下にノンスリップシートを敷いて隙間にセットし、上側のシートには霧吹きで水を吹 いてから、板をあてがってハンマーで込む。
 *定尺素材を仕入れて加工するのは一仕事になるので、個人宅で使うには東急ハンズ(店舗またはネット)で10c  m角*長さ40cmのものが¥259で売っているのでこちらの方が便利。 *2016年6月追記

家具転倒防止―経験交流サイト

管理者:篠原 進
メールアドレス
r-shinohara@coral.broba.cc

自分でやってみようと思う方でサンプルを送って欲しい方はメールでお問い合わせください。
困っている例、うまくいった例などもお寄せください。

新しく発売された板付高ナットを使う場合

・平たい台座の方は板に載せて木ネジ止めする。隙間9~12cm用。2*4材を平たく敷けば~15cm用になる。
・コの字型台座の方は2*4材の側面(38mm)にかませて木ネジ止めする。隙間16~20cm用。長さ方向にか
 ませば、それ以上も可能。
  いづれも下にノンスリップシートを敷いて使う。
  アジャスターボルトの先端15mmmを赤く塗っておく
  平たい台座、コの字型台座どちらも4個セットで\756-。
   
   

     ・チェスト家具と梁下との間が数十cmある場合には、角材を必要長さに切って断面にコの字型台座を取り付けて使う。

角材の底面は若干斜めに切って奥側を長くし、ジャッキをかけると家具が壁側に押し付けられるようにする。
手前側にはアングルをとりつけて家具にネジ止めする。奥側には粘着マットを貼り、壁側に押される力で壁に常にしっかり付着しているようにする。家具の底面、手前側にはノンスリップシートを敷いた安定板を差し込み、家具の頭が壁にもたれかかるように                する。家具の頭部背面に建材用両面テープを貼って、壁にくっつけた状態でネジジャッキをかける。長い突っ張り棒はくの字に                曲がりやすいので水平方向の力を受ける補助のため。参考例は「とりつけかた」のチェスト家具の例に。
                棚板を取り付け、スピカーの台とした。

ワイヤー固定具の作りかた
と取り付けかた




使用部品・材料
 ワイヤー:ステンレスワイヤー 径2mm 使用荷重50kg \150/m  端末輪っかにしてかしめる電線スリーブ: p−8 100ケで\1,400
 ターンバックル:3/16 使用荷重30kg \100  または1/4 使用荷重60kg \180 ピートン:NO14 使用荷重18kg または重い家具にはアイプレート
 家具頭側にアイストラップ(側板しか強度の無い場合)\100、またはアイプレート(天板に強度のある場合)\500 (吊り金具には6倍の安全率が見込まれてい るのでこれを計算に入れても良い)
 工具はワイヤーカッターと圧着ペンチ どちらも\1,500~2,000 
取り付け方の注意点
 ワイヤーの角度は30°以下に。かべに引き付けて設置。間が開いている場合は角材、板クッション材を両面テープで張り付けてから引き付ける。くさびを押し込 むのも良い方法。地震時のがたつきや左右へのずれを防ぎ、衝撃荷重を避けるために必要な工夫でこれによってアングル固定と同等の効果が出る。